10月2日、「任天堂カンファレンス 2008.秋」にて
ニンテンドーDSシリーズの新ハード「ニンテンドーDSi」
が発表された。
ニンテンドーDSi、11月1日に18900円で発売へ(3)
http://www.inside-games.jp/news/314/31458.html
先日の噂そのままのため、正直がっかりされた方も多いと思うが
個人的には非常に興味深いハードだと感じた。
今回注目すべきは、GBAスロットの廃止だろう。
GBAスロットは
ゲームボーイアドバンスとの互換性を保つために
採用されたスロットで
周辺機器を指すための拡張スロットの役割もしていた。
今回、なぜ、任天堂がこのスロットを廃止したのだろうか?
考えられることが3点ほどある。
1.GBA互換はもういらない
ニンテンドーDSを成功させるために必要だったことは
「最初からたくさんのソフトを遊べる」という安心感だった。
これは、任天堂がSCEのPS→PS2の移行から
学んだことだと推測される。
そのため、DSとGBAの互換性は必須だった。
だから、発売当初はGBA互換は重要な要素だった。
しかし、今ではDSがナンバーワンハードとなり、
ファミコンのタイトル数をしのぐほどの
タイトルが発売されているため、
すでにGBA互換は売りにならない。
GBAのタイトルが700程度であるのに対して
DSはすでに1100タイトルもあるため、
GBAには撤退していただいてもよろしいだろう。
また、任天堂がPS2→PS3の移行から学んだこともある。
無駄に互換性にこだわった結果
PS3ではPSのゲームで遊べるのに
PS2のゲームが遊べないという変な流れができてしまった。
永続的に互換性を保つのは困難であり
また、ハードの進化を止める原因にもなる。
となると、将来の禍根を絶つ意味でも
GBAの互換性を切っておいた方がいいだろう。
2.拡張性は一度リセットする
ニンテンドーDSはこれまでのハードと違い
多くの機能を本体内に内蔵している。
このことが売りであれば、
次のハードでも当然新規のデバイスが
内蔵されることが推測される。
そのため、任天堂が様々な周辺機器を実験してきたことは
ゲームサイドLEVEL1 Vol.1の
『スライドアドベンチャー マグキッド』
の項でも若干触れたが、
その中のいくつかは次世代機に収録されることであろう。
そして、任天堂は次世代機でも新たな周辺機器を出すと思われるが
このとき、過去の周辺機器が使えるように見えるのは
非常に具合が悪い。
SCEの場合、
PSとPS2でメモリーカードのスロットが共通だったため、
多くの人が、PS2のメモリーカードで
PSのデータをセーブできるものと勘違いした。
今からスロットを廃止しておけば
任天堂がDSの次世代機を発表する際
拡張スロットの面で混乱することはないだろう。
きっと、次世代機ではもっと小さな拡張スロットが
搭載されるものと思われる。
3.ダウンロード販売へのシフト
個人的には、この布石が一番大きいものと思われる。
というのも、WiiのときGCとの互換性を保ちつつ
その前のハードまでのダウンロード販売を決行したことを考えると
今回も同じ構図が見えるのだ。
つまり、DSとの互換性を保ちつつ、
GBAまでのダウンロード販売をするということだ。
互換性を保ちつつ、ダウンロード販売をするのはどっちつかずだ。
PS3のPS互換がその最たるもの。
GBAとの互換性を絶つことで
多くの人がGBAのソフトをダウンロードすることになるだろう。
というわけで、GBAスロット廃止という観点から
任天堂の次世代機戦略が見てとれるわけだ。
カメラは新規デバイスの採用、
SDメモリーカードスロットやニンテンドーDSiウェアは
ダウンロード販売を本格化するための足場固めと考えれば
さらに任天堂の次世代機戦略が理解できることだろう。
となると、最終的に気になるのは
次世代DSがいつ出るかということだが
個人的には2010年あたりが有力なのではないかと思う。
それまでにダウンロード販売がどれだけ普及するだろうか?
パッケージ販売は縮小してしまうのだろうか?
ゲームコレクターとしては、その点が一番気になる。