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4.ネオジオコレクター(『ゲームサイド』2009.10 Vol.20掲載)

ゲームコレクターの酒缶が読者のご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第4回はYさんのご自宅に訪問し、ネオジオの世界を存分に見せていただきました。



今回のコレクター:開発会社Yさん
ネオジオとつくモノにとにかく飛びついてしまう、アイムノットボーイなゲームコレクター。
実はPCエンジンやセガサターンのソフトもコンプリートしているらしい。

4-2.手に入れるタイミング 遊べるタイミング


開発会社Y ネオジオ最後の
   『サムライスピリッツ零SPECIAL』には
   バグがあり、回収や交換があったのですが、
   修正後のロムには絶命奥義(※1)がなかったんですよ。
   だから、修正前のバージョンは
   高値になってしまっています。

(※1)絶命奥義 残虐表現のため、修正されたと言われている。

酒缶
 Yさんは高値になったものを持っているんですよね?

開発会社Y 両方とも持っています。

酒缶 最初から2本買っていたんですか?

開発会社Y いえ、運が良かったんですよ。
   交換に出した後、
   たまたま入った玩具屋のショーケースに
   色あせた『零スペシャル』があり、
   店長さんが
   「それねぇ、発売当時仕入れたんだけど、
   売れなくてね」 と言うので、即買いました。
   でも、開封できなくてそのまま置いてあるので、
   実は本当に初期型かどうかはわかりません。

酒缶 あらら……


↑開発会社Yさんのゲーム環境に欠かせない、ネオジオスティック用テーブル。ネオジオスティックは中の重りをカスタマイズしている


↑通販化粧品のDHCの箱にはネオジオの箱が6個入る。この箱こそネオジオコレクター必須のアイテム

開発会社Y 『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』は下卑た欲望で
   最後のネオジオだから高くなるだろう(※2)
   と思って4本買ったら、案の定高くなって
   1本12万円で売れる時期があって、
   遊んでいたやつを売って未開封を残したら
   遊べなくなっちゃいました。

(※2)最後のネオジオだから高くなる コレクターが陥る罠の一つ。不発に終わり、プレミアにならないことのほうが圧倒的に多い。


↑未開封の『レイジ・オブ・ザ・ドラゴン』。ビニールやシールでシールドされているわけではないので、未開封かどうかの判断は本人次第

酒缶 あれっ? 未開封の方が高く売れるのでは?

開発会社Y そうなんですよ。
   でも、自分の元に未開封を
   残しておきたかった(※3)んです。

(※3)未開封を残しておきたかった 綺麗な状態のものを残しておきたいという心理の最終形態。

酒缶 今後の目標を教えてください。

開発会社Y 国内未発売ロムに手を出していきたい。
   売っているところがあったら教えてください。
   あと、死ぬまでゲームをやり続けます。

酒缶 コレクションとはなんですか?

開発会社Y 愛ですね。心から好きなんですよね。
   陰で咲いている花が大好きなんです。
   誰にも知られずに咲いている花が好き。
   だからハードもそういう方向に行っちゃうんですよ。

酒缶 ありがとうございました。


↑Yさんのネオジオ関連攻略本コレクションの一部。気に行った攻略本には、普段読む用以外に観賞用が存在するとのこと


↑Yさんは最新のゲームソフトも集めているが、ネオジオオンラインコレクションなどネオジオ率がかなり高い

訪問後記
ネオジオというと、あの大きくて重いカートリッジのイメージが強かったのですが、
アーケードと家庭用ハードの連携やネオジオポケットのような携帯ゲーム機など、
独自の文化を築いたことにより、今でも一部のマニアに人気がある理由が何となく実感できました。
マイナー故に愛されていると思うと……こういうハードは今後出てこないのかもしれませんね。



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