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7.レトロPCゲームコレクター(『ゲームサイド』2010.05 Vol.23掲載)

ゲームコレクターの酒缶が読者のご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第7回はせっき〜さんのご自宅に訪問し、レトロPCゲームを見せていただきました。



今回のコレクター:せっき〜さん
20代にしてレトロPCゲームに精通しているコレクター。本職はゲームプログラマー。
ゲームに関するブログを運営し、最近はアナログゲームにもはまっている。
ブログ「せっき〜のゲーム屋さん」

7-3.ゲームから出る 開発現場の風景


せっき〜 子どもの頃、憧れていたんですよ。
   昔は開発者がゲーム雑誌によく出ていて、
   「こういう人が作っているんだ」と感じること
   ができたんですけど、最近って、
   ディレクターしか出ないじゃないですか?
   最近は、本当にゲームを作っている人が
   表に出て来ないのが残念です。
   当時はゲームで遊んでいると、
   開発スタッフがみんなで笑って
   クリエイトしている空気が読み取れて、
   僕自身もこういう大人になりたいな、
   と思っていました。

酒缶 なりたかった大人になれていますか?

せっき〜 なれていますね。
   小さいディベロッパーって、
   まだその空気が残っているので。
   やっぱりゲームが作りたくて作っているんだ
   ということを感じます。
   だから、部屋に積んであるゲームを
   見ながら昔を思い返すと初心に戻れる
   っていうのがプラスだったりしますね。
   楽しんで仕事をできているのは幸せですね。


↑『シャロム』、コナミが発売したアドベンチャーゲーム。「この箱を開けるべからず」とあり、手にした時点でゲームが始まっている


↑『あーくしゅ』、ウルフチームが発売したアドベンチャーゲーム。『アークス』などウルフチームのゲームをパロディー化した作品

酒缶 今後の目標を教えてください。

せっき〜 知らないタイトルはなくしたいので、
   全部集めて全部遊びたいです。


↑『バイブル マスター』、グローディアが発売したシミュレーションゲーム。パッケージ自体がバイブルの形になっている

酒缶 最後に、せっき〜さんにとって
   コレクションとはなんですか?

せっき〜 子どもの頃の憧れを
   ずっと大切にしていたいところですね。
   作り手としても、子どもの頃のものって
   大きいと思うので、こういう風に
   集めていることが作り手としても
   プラスになっていると思います。
   憧れも大事にしていきたいですね。
   これがあるからゲームを作る仕事を
   しているわけですし。

酒缶 本日は、ありがとうございました。


↑『アマランス』シリーズ、風雅システムが発売したRPG。それぞれのパッケージには、風雅新聞というオリジナルの新聞が入っている


↑『カオスエンジェルズ』、アスキーが発売したRPG。右下の「防犯の魔法 解除用キーワード一覧表」が時代を感じる

訪問後記
パソコンのゲームはパッケージもマニュアルも大きいのですが、実はそのマニュアルに遊びがあったり、
ゲームに密接に関わる豪華な備品があったりして、とにかくサービス精神旺盛なところに魅力を感じました。
また、開発者との距離感の近さも大変魅力的に感じましたけど……Twitterのブームによって、再びゲームを開発している人の顔が見える時代が訪れるかもしれませんね。



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