ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第１１回は、ベテランライターさんからすごいコレクターさんがいるという推薦を受けて、ヒロさんのご自宅に訪問させてもらいました。



今回のコレクター：ヒロさん
海外で発売されている国内未発売タイトルや任天堂タイトルを中心に収集しているゲームコレクター。
ＰＣ−ＦＸをコンプしていて、ゲームの黎明期からの知識が豊富。

11-7.ゲーマーが羨むクリエイターのサイン

ヒロ　実はサインもコレクションしています。



ヒロ　これは田中宏和さん(※１)、
　　　こちらはモロ星人の水口監督(※２)、

(※１) 田中宏和さん……任天堂の数々のゲームのサウンドを手掛け、現在ではアニメ『ポケットモンスター』の主題歌の作曲で有名で、「作曲の田中宏和」として知られる。現・株式会社クリーチャーズ代表取締役社長。
(※２) 水口監督……元・セガ・エンタープライゼス、『スペースチャンネル５』や『ルミネス』を手掛けたクリエイター・水口哲也氏のこと。現・キューエンタテインメント株式会社取締役。



ヒロ　これは中裕司さん(※３)。

(※３) 中裕司さん……元・セガ、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ガールズガーデン』を手掛けたクリエイター。現・株式会社プロペ代表取締役社長。



酒缶　すごいですね。こういうのって
　　　どうやってサインを貰いにいくんですか？

ヒロ　Ｅ３(※４)のときに色紙を持っていけば
　　　皆さんしてくれます。

(※４) Ｅ３……Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｅｎｔｅｒｔａｉｎｍｅｎｔ　Ｅｘｐｏのこと。アメリカで年に一度行われる世界最大のコンピューターエンターテイメント見本市。大手が最新情報の第一報をアナウンスする場であり、世界中のクリエイターが多数来場することでも有名。

酒缶　普段から色紙を持ち歩いているんですね。

ヒロ　結構持ち歩いていますね。
　　　会社にも常時１０枚くらい持っています。

酒缶　色紙を持っている環境があんまり
　　　ないんで……これは誰のサインですか？



ヒロ　名越さん(※５)ですね。

(※５) 名越さん……セガのＲ＆Ｄクリエイティブオフィサー、名越稔洋氏のこと。以前は『スーパーモンキーボール』の子どもが近寄りやすそうな人だったが、いつの間にか『龍が如く』の人になってしまった。子どもが近づくかどうかは不明。

酒缶　『龍が如く』(※６)よりも前ですね。

(※６) 『龍が如く』……2005年以降、年１本のペースで新作を発売し続けているアクションアドベンチャーゲーム。パンチ食らったり、キャバクラったりする。公式サイト

ヒロ　鈴木裕さん(※７)。

(※７) 鈴木裕さん……元・セガ、『ハングオン』『アウトラン』『バーチャファイター』『シェンムー』などのタイトルを手掛けたクリエイター。現・ＹＳ　ＮＥＴ代表取締役社長。



ヒロ　岩田さん(※８)に桜井さん(※９)。

(※８) 岩田さん……任天堂の代表取締役社長、岩田聡氏のこと。訊いちゃう社長。
(※９) 桜井さん……有限会社ソラ、代表の桜井政博氏のこと。『星のカービィ』シリーズ、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなどを手掛けたクリエイター。ゲームについて思う人。




ヒロ　これがレアな……アレクセイ・パジトノフ(※１０)。

(※１０) アレクセイ・パジトノフ……『テトリス』の作者。『ハットリス』の作者でもある。



ヒロ　これはレアですね。宮本さん(※１１)のドンキーコング。

(※１１) 宮本さん……任天堂の専務取締役、宮本茂氏のこと。『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』を手掛けたクリエイター。



酒缶　おぉ。宮本さんのサインが……
　　　微妙にボンバーマンにみえる。

ヒロ　これが糸井重里さん(※１２)ですね。

(※１２) 糸井重里さん……日本を代表するコピーライターで、ゲーム関係だと、『ＭＯＴＨＥＲ』シリーズを手掛けたクリエイターとして有名。あと『糸井重里のバス釣りＮｏ．1』も。



ヒロ　これは坂本さん(※１３)ですね。

(※１３) 坂本さん……任天堂の坂本賀勇氏のこと。『メトロイド』シリーズ、『メイド・イン・ワリオ』シリーズ、『カードヒーロー』シリーズ、『トモダチコレクション』などを手掛けたクリエイター。



ヒロ　メトロイドとサムス(※１４)。
　　　これは珍しい。宮本さんのリンク(※１５)。
　　　世界に数枚しかないはずです。

(※１４) メトロイドとサムス……サイン色紙の右下の絵がメトロイドで左上がサムス。メットを被っているのがサムスでメットを被ってないのがメトロイド。バーチャルコンソール『メトロイド』
(※１５) リンク……ゲームの主人公ながら、姫にゲームのタイトル名を取られ続けている可哀想な緑の人。彼の名前の付いた冒険を我々は一生忘れない。バーチャルコンソール『リンクの冒険』



ヒロ　「マリオは書いてくれって頼まれるけど
　　　　ドンキーコングとリンクを書いてくれって
　　　　言われたのはお前が初めてだ」
　　　と言われました。

酒缶　ディスクシステムのリンクですよね。

ヒロ　そうです、そうです。

酒缶　リンクというとどうしても
　　　ディスクシステムでやり込んだイメージが
　　　強いので、この絵はいいですね。



（つづく）