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ゲームデータベース ファミリーコンピュータ



タイトル:ディープダンジョンIII 勇士への旅
発売元 :スクウェア
ハード :ファミリーコンピュータ
発売日 :1988/5/13
税抜価格:\5,900
ジャンル・対象:RPG・3Dダンジョン
バリエーション:
Amazon検索:ディープダンジョンIII 勇士への旅

(取扱説明書より引用)

ものがたり

見えざる力に導かれ、今、新たなる勇剣士の伝説が……

1.旅立ち
とある小さな村に、一人の少年がいた。
幼い頃から勇剣士ラルの伝説を聞いて育った彼には、
「いつか立派な勇剣士になる!」
という大きな夢があった。
−−そして数年後、たくましい若者に成長した彼は、
勇剣士を夢見てこの村を後にしたのであった。
旅立って数日後、彼は都市国家ディリージュにたどり着き、
一夜の宿を取るべくヒューマの街に立ち寄った。
今にして思えば、彼がヒューマの街に立ち寄ったのも、偶然ではなかったのかも知れない。

2.異変
彼は床につくと、すぐに深い眠りについてしまった。
その夜、ディリージュは、突然の嵐にみまわれた。
上空には不気味な雲が立ち込め、激しい雷鳴が轟き、ヒューマの街の人々は、
窓を打つ激しい雨に、ただ肩を寄せ合って夜明けを待つのみだった。
翌朝、彼は人々のざわめきで目を覚ました。
窓から様子をうかがうと、そこには昨日とはうって変わった街があった。
宿を出て外を見渡すと、昨日まで見えたはずの隣の街は姿を消し、
かわりにとてつもなく高い壁がそびえ立っていたのだった。
どこからともなく現われた壁によって、街は完全に囲まれ、孤立状態となってしまったのである。

3.畏怖
人々が呆然とする中、突然叫び声が響いた。
街の北側に地下への入口があり、そこから傷だらけの男が這い出て来たのだった。
「この下は、化け物どもでいっぱいだ!
 一緒に行った仲間達は、皆殺された。私ももう駄目だ。誰かこの街を、この国を救ってくれ……」
と言い残すと、男は息絶えてしまった。
街の長の話によると、この入口は
「遠い昔、遺跡発掘のために、人工的に地下街を造った。これはそこへ通じている階段なのだ」
、ということだった。
この階段だけが、ヒューマの街と外界をつなぐ唯一の開かれた道だったのだが……。

4.決意
人々の間に不穏な空気が流れた。
「このままでは、この国も私達も滅びてしまう。」
「誰かこの街を救う者はいないのか!?」
「勇気ある若者はいないのか!?」
囁きはざわめきとなり、そして人々の祈りを込めた叫びとなった。
「私が行きましょう!」
その声は、よどんだ暗闇の中に、一筋の光を投げ込んだ。
そこに名乗りを上げた者、それが彼、旅の若者だった。
−−そして、この物語は始まる。

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