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ゲームデータベース 3DO



タイトル:マイクロコズム
発売元 :ティーアンドイーソフト
ハード :3DO
発売日 :1994/7/9
税抜価格:\8,800
ジャンル・対象:シューティング
バリエーション:
Amazon検索:マイクロコズム

(取扱説明書より引用)

ストーリー

2051年、惑星ボーダー。陰欝なるその惑星……

序章

太陽のかすかな光がひとすじ、
どんよりとしたスモッグと灰色の雲の隙間をかき分けて、
ボーダーの新しい1日の始まりを告げようとしていた。
β星系第4惑星であるボーダー。
大企業にその社会のすべてを左右されている特殊なこの惑星で、
今日もまた過酷な1日が始まろうとしていた。
大陸のわずか2%の土地に、総人口の82%が詰め込まれているこの惑星では、
貧困も疫病も犯罪も、日常茶飯事にすぎなかった。
環境的に、居住区域がそれ以上持てないわけではない。
残りの土地は、この惑星に牛耳る各企業の『社有地』であり、
地下に眠る豊富な資源を採掘するためだけに存在する土地であったからだ。
大地はえぐられ、深い傷跡を残したまま放置されていた。
まだ引き裂かれることなく残っている土地のほんのわずかしかなく、
それすら各企業が利権を主張し、離さない。
当然ながら、資源を生み出す土地に対する各企業の執着は非常に強く、
愚かな略奪者が入り込まないよう、常に目を光らせているのだった。
この汚染された陰欝な社会。いわゆる上層階級、支配階級と呼ばれる一握りの者たちは、
その社会の影にまぎれ、暗躍し、成功をつかみ取っていた。
事があれば、その財産ともども近隣惑星に脱出できる力も方法も持ち合わせた彼らにとっては、
この星は実に居心地のよい温床であっただろう(ただ決して穏便とは言えまい)。
しかし、その影にある一般大衆にとって、この星はまさに地獄でしかなかった。
工場から排される有毒ガスで大気すら汚染されているボーダーの『都市』で彼らは、
何とか雨露をしのぐことができる程度の建物に、身を寄せあって生きている。
いったん疫病でも発生しようものなら野火のように蔓延するような劣悪な生活環境の中、
貧困にあえぐ彼らにとって、強盗も追剥も暴行も、何ら珍しいものでもなかった。
企業の力の及ばない場所、つまり『都市』以外の場所に逃れようにも、
そこにはまさに何もない。仕事はおろか、まともな食料や水さえも。
しかし、『都市』でない土地は『社有地』である。
土地の所有権に恐ろしいくらい神経質になっている企業には、
侵入者にかける慈悲など持ち合わせてはいない。
遅かれ早かれ、『都市』を離れた者を持っているのは死のみであった。

そして現在。この闇に閉ざされた惑星で、2つの企業がビジネス界のトップ
(そしてそれは同時にボーダーのトップであることを意味する)である
『No.1企業』の座をめぐり、激しく争っていた。
サイバーテック社と、アクシオン社である。
これまでにない大企業どうしの衝突に、誰もが注目していた。
ただ……サイバーテック社にとっては、これは衝突ではなく、迎撃にすぎなかった。
現在『No.1企業』の名を持つこと、そのこと自身が攻撃を受ける理由となってしまうのだ。
ふりかかる火の粉は払わねばなるまい。
証拠はないにもかかわらずアクシオン社は、
アクシオン前社長の死がサイバーテック社に仕組まれたものだと公言してはばからなかった。
この事件後就任した現社長のアージェン・スタークは、
アクシオン社が『No.1企業』の座に返り咲くための方法を必死で探し続けていた。
『No.1企業』の名を取り戻すためなら、手段は選ぶまい。
その焦燥の中、サイバーテック“大帝国”は急速に、しかも確実に拡張を続けている。
アクシオン社は傾くばかりだった。

このとき、アージェン・スタークは、サイバーテック社を意のままに操ることができる
チャンスが目の前に迫ろうとしていることに、まだ気づいていなかった。
スタークの決断1つで動き始めるであろうその陰謀の前に、サイバーテック社は崩される。
そのときこそ、『No.1企業』の栄光が、再びアクシオン社の頭上に輝くのである……
黒い栄光に満ちたその称号が……。


方向キー 戦闘機の移動
Aボタン 主砲の発射
Bボタン ホーミングミサイルの発射
Cボタン スマート爆弾
Lボタン レーザーの発射
Rボタン シールドを張る